ボケ写真とは、ピントが合わない部分のボケの表現を使った写真になります。
例えば人物撮影では、写したい人にだけピントを合わして背景はボカすことにより、人物を浮き上がって見せることができます。
またお花をボカして撮影することにより、幻想的な雰囲気の写真を作るといった表現も可能です。
この記事では、ボケ写真の撮影方法・活かし方を解説します。
ぜひボケ写真をマスターして、いつもとは一味違う思い出を残して下さい。
ボケ写真の撮影方法
ボケ写真を写すためには、以下の2つの条件を満たす必要があります。
①スマホ・カメラの設定をピントが浅く合う設定にすること
②写したいものと、背景に距離がある状態にすることです
①のピントを浅い設定にしないと、図のように奥の背景までにピントが合ってしまい、ボケ写真になりません
②はピントが浅い設定にしても、背景との距離がないと写真の全面までにピントが合ってしまい、同じくボケ写真になりません。
①ピントを浅く設定、②背景と距離を取るこの2つの条件を満たすことで、はじめてボケ写真を作ることができます。
①ピントを浅くする方法
スマホ・カメラでピントを浅くする方法について解説します
スマホの場合
「ポートレートモード」を使うことで、ピントが浅い設定で撮影することができます。
モードを変更した後は通常通り、写したい人物・物にタップしてピントを合わしてシャッターを切る形で大丈夫です。
(ピントが合わない場合は、画面の表示の指示に従って近づく等距離を調整して下さい)
カメラの場合
まず絞り優先のAモードを選択して、下記の設定を行います
①F値の数値を1番小さく
②ISOの設定をオートに
③レンズ交換式のカメラでズームレンズを付けている場合は、最大ズームの焦点距離で撮影
④明るさが適切な写真で撮れていない場合は、露出補正で調整(+は明るく、−は暗くなる)
F値が小さく、焦点距離の値が大きいほどボケは大きくなります
ちなみにF値が小さい単焦点レンズ(ズームができないレンズ)を使えば、ズームレンズに比べてに簡単に背景をボカすことができます。
単焦点レンズは焦点距離が標準域のものが、使いやすい撮影距離かつ値段も安いレンズが多いのでおすすめです。
カメラのセンサーサイズがAPS-Cなら35mm、フルサイズなら50mmのレンズが、目に写るものと同じように撮影できるので初心者の方におすすめです(新品の最安で3万円前後で販売)
②背景の距離の作り方
屋外での撮影は背景との距離が撮りやすいので、ボケ写真の撮影ではとてもおすすめです。
広い公園はもちろん、長い一本道なども距離が作れるので、ボケ写真に向いています。
逆にお家での撮影の場合は、壁との距離が近いためボケ写真を作りにくい環境になってます。
お家でボケ写真を撮影したい場合は、アップの写真にすると背景との距離ができるので試してみて下さい。
ボケ写真の活かし方
①玉ボケを作る
「玉ボケ」は点になっている光をボカすことで、キラキラした丸い光を写真に写すことができます。
イルミネーション写真はもちろん、木漏れ日・海の反射でも作ることができます。
日中ですと、木漏れ日が玉ボケを簡単に作りやすいのでおすすめです。
↓撮影位置図
↓写真解説
②前ボケ
ボケは後ろだけでなく、前にも作ることができます。
スマホ・カメラの近くに写したいものとは別の物を置いてあげることで、簡単に前ボケを作ることができます。
例えば、お花を使った撮影ならカメラの近くに花がある状態で撮影すると、花の色がついた前ボケを作ることができます。
写真の全面にボケを作ることで、幻想的かつ奥行きのある写真になります。
↓撮影位置図
↓写真解説
まとめ
ボケ写真は①スマホ・カメラのピントを浅く設定する、②背景と距離をとる
この2つの条件を満たせばお手軽に撮影することができます。
ボケ写真は写している人・モノを浮き出て、際立たせることはもちろん、柔らかい雰囲気を作るなど世界観を作ることにも役立ちます。
写真は記録だけでなく、芸術としての表現の側面もあります。
ボケ写真の撮影を通して、より自分らしい思い出を残してみて下さい。
コメント